元2024 3月 フィンランド
脳梗塞と大量のアルコール摂取は、いずれも認知機能障害の危険因子として知られている。
この問題は、脳卒中と多量の飲酒(binge drinking:2時間以内に5杯、13.5gのエタノール相当以上)の有病率がともに現役世代で増加していることから、重要性を増している。
そこで、脳卒中と多量の飲酒の相加的な影響による長期的な認知予後をくわしくしらべてみたそうな。
2施設の研究で、18~65歳の初回脳梗塞患者と、人口統計学的にマッチした健常者について、
患者は脳卒中後6ヵ月、2年、9年時点の神経心理学的評価、急性期治療時および9年後の追跡調査時の神経学的評価に参加した。
対照群も同様の追跡調査に参加した。
次のようになった。
・初回脳梗塞を発症した患者85例(脳卒中発症時の平均年齢53歳)を対象とした。・患者はアルコール使用障害識別テストに基づいて多量の飲酒群(n=22)と非多量飲酒群(n=63)に分けられた。・健常対照者(n=31)の追跡データを用いて、年齢、性別、教育の影響について患者の検査得点を正規化した。・9年間の追跡期間中、多量の飲酒をした患者とそうでない患者の認知機能の変化を比較した。・多量の飲酒は、実行機能および記憶において有意な主効果(負の影響)を示した。
多量の飲酒は、脳梗塞による実行機能と記憶への悪影響を増大させる可能性があり、それは脳卒中後10年にわたり明らかであった、
というおはなし。
感想:
学生のころやたら飲まされたけど、
アタマのはたらきが弱かったからこそ飲んだんだとおもう。