元2024 5月 タイ
もやもや病（MMD）は脳卒中のまれな原因である。
抗血小板治療は，その有効性を支持する強力なエビデンスがないにもかかわらず、MMD患者に対して一般的に処方されている。
そこで、MMD患者における抗血小板療法と臨床転帰に関するエビデンスを評価するべく系統的レビューをこころみたそうな。
MMD患者における抗血小板療法と、
脳梗塞、脳出血、機能的転帰、生存、バイパス手術などの臨床転帰
との関連を評価した研究を同定するために系統的文献検索を行った。
次のようになった。
・8件の研究がこのレビューに含まれた。・6つの研究は抗血小板療法と脳梗塞について評価したものであった。・ほとんどの研究では、脳梗塞に対する抗血小板療法の予防効果は示されなかった。・5つの研究では抗血小板療法と脳出血について検討した。・そのすべてで脳出血リスクの増加は証明されなかった。・1つの研究では生存率において抗血小板療法が有益であることが示された。・外科的バイパス手術後の機能的転帰への抗血小板薬の効果に関しては、結論は出なかった。
もやもや病患者における抗血小板療法は脳梗塞に対する予防効果を示さなかったが、脳出血リスクを増加させるわけでもなかった、
というおはなし。
感想：
脳の血管が細くなってしまっている病気だから、詰まらないように血液サラサラ薬飲ませとけばいいだろうと考えたけど、
そうではなかったってこと。