元2024 5月 スウェーデン
脳卒中には迅速な治療が必要である。
片側の脱力や言語障害といったFAST症状は一般的であり、脳卒中キャンペーンにも含まれている。
脳卒中患者の中には、解釈の難しい微妙で一般的でない症状を呈する者もいる。
また、神経症状のNIHSSスコアで評価される重症度は低下傾向にあり、発症時の症状も変化している可能性がある。
そこで、脳卒中初回発症時の症状を患者がどのように表現しているかをくわしくくらべてみたそうな。
2018年10月から2020年4月の間に初発脳梗塞で入院した18歳以上の患者27名を対象に、録音インタビューによりデータを収集した。
データは顕在的なレベルで分析した。
次のことがわかった。
・脳卒中発症時の症状は2つのテーマで示された:「現実感の変化と不快感」および「身体機能の変化)」の2つである。・これらはさらに5つのカテゴリーに分けられた。1. 変化した現実感と不快感病気の感覚:・ 普段と異なる体の感じや、病気になったと感じるが具体的には説明できない。・異常な疲労感や、一日中寝てしまうほどの強い眠気。不快感の体験:・激しいめまいや強烈な頭痛。・吐き気や嘔吐を伴う不快感。・酔っ払ったような感覚や、頭や首に熱を感じる。現実の認識の変化:・物体が動いているかのように見える(例:家具が移動している感じ)。・周囲がスローモーションで進んでいるような感覚。・音や光の歪み、存在しない物体が見えるなど。2. 変化した体の機能体の機能の喪失:・片麻痺や言葉が不明瞭になる。・視覚障害(例:物が二重に見える、顔の一部が欠けて見える)。・手足の感覚喪失、電気が走るような感覚、力の低下。体の制御の喪失:・転倒や体が突然動かなくなる。・歩行時の不安定感や、ベッドから落ちてしまうなどの失調。・様々なタイプの症状が見られた。・特定の症状が他の症状より重いと表現されることはなかった。
脳卒中の症状はさまざまな表現で説明された。脳卒中の典型的な症状とは異なる複雑な症状を示す人が多く、そのため脳卒中と認識することが難しく、医療処置が遅れる可能性がある、
というおはなし。
感想:
当日は朝から、フワフワと地に足がつかないような感じがあった。
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