元2024 5月 アメリカ
機械的血栓除去術(MT)は主幹動脈閉塞による脳梗塞の治療に行われる。
MTにもかかわらず再灌流に失敗した患者において、さらにバルーンによる血管拡張やステント留置をおこなうレスキュー療法(RT)が採られることがある。
そこで、RTと内科的管理(MM)との機能的転帰を比較してみたそうな。
2011年から2021年までのSociety of Vascular and Interventional Neurology Registryの登録データを利用した。
MTに失敗した主幹動脈閉塞(LVO)患者を対象にした。
主要アウトカムは、90日後の障害度 修正Rankin Scale(mRS)の変化であった。
次のようになった。
・総患者数7,018例のうち、958例(13.6%)がMT失敗であり、解析に組み入れられた。・RT群は407例(42.4%)、MM群は551例(57.5%)であった。・RT群ではMM群と比較して、90日後の障害度mRSの分布が良好に変化し、機能的自立割合が高かった。・脳出血の発生率および90日死亡率もRT群の方が低かった。
機械的血栓除去術で再灌流が得られなかった患者へのレスキュー療法について有用性と安全性を支持する結果が得られた、
というおはなし。
感想:
当初うたった手術を失敗したあげく、
その中から若くて丈夫そうな患者だけを選び出し
さらに侵襲度の高い手術を追加して
「ふぅ 最悪の事態は回避できた」
とドヤ顔しているってこと。
いったいなにをレスキューするのか?
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