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2024年9月30日

ボトックス治療の限界!効果が薄れ5年以内に脱落の事実

2024  9月  イタリア


脳卒中後に生じる痙縮は、多くの患者にとって大きな課題である。

この筋肉の硬直は日常生活に支障をきたし、生活の質を低下させる。

ボトックス(ボツリヌス毒素A)は、この痙縮を緩和する治療法として広く使用されているが、その長期的な効果は不明確な部分が残っている。

そこで、ボトックス治療が長期間にわたってどのように効果を発揮するのかを検証するため、最大14年間にわたる患者のデータをくわしくしらべてみたそうな。



脳卒中後の慢性痙縮を抱える95名の患者を対象に、ボトックス治療の効果を追跡した。

治療期間は2年から14年で、注射の間隔や投与量の変化、治療の中止率などが記録された。また、治療効果が低下していく中で、投与間隔やドロップアウト率に焦点を当てた。



次のことがわかった。

・治療期間中に、ボトックスの投与間隔は徐々に延びる傾向が見られた。

・ただし、これは効果が続くからではなく、患者が治療に対する期待を失ったり、健康状態が悪化したことも影響している可能性がある。

・また、注射の投与量も時間の経過とともに増加する傾向があった。

・治療効果が期待通りでないと感じた患者の89%が、治療開始から5年以内に治療を中止したことが確認された。


ボトックス治療は脳卒中後の痙縮管理に一定の効果を発揮するが、長期的な治療では効果が徐々に薄れていく。また、治療効果が期待通りでない場合、多くの患者が5年以内に治療をやめてしまうことがわかった。したがって、患者の期待と現実的な治療目標を明確にすることが、治療の継続と効果の最大化に不可欠である、


というおはなし。

ボトックス注射


感想:

ボトックス注射は対症療法にすぎず、だんだん効かなくなり、ほとんどの人は5年以内に治療をあきらめる、ってこと。







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