元2024 9月 中国
フッ素は一般的に虫歯予防に使用されるが、同時に、高血圧、動脈硬化、脂質異常症、高血糖症、心筋症など、脳卒中のリスク因子に密接に関連している。
これらのリスク因子はすべて、フッ素曝露によって悪化する可能性があるため、特に飲料水中のフッ素濃度が高い地域では健康リスクが懸念されている。
そこで、自然環境により水道水のフッ素が高い地域について脳卒中リスクとの関連をくわしくしらべてみたそうな。
Changwu Townに住む住民を対象に2017年から2021年の期間で調査が実施された。
研究対象地域はフッ素濃度が高い飲料水が供給されているエリアであり、脳卒中の発生率とフッ素曝露量との関係を調査した。
飲料水中のフッ素濃度は標準的な測定方法により計測され、住民の脳卒中発生率および死亡率についてのデータは、地域の医療機関から収集された。
また、フッ素曝露量は「水フッ素累積曝露指数(WFCEI)」を用いて評価された。
次のことがわかった。
・Changwu Townでは脳卒中の発生率が年々増加しており、特にフッ素濃度が高い地域において脳卒中のリスクが顕著に高いことがわかった。・フッ素濃度が高い地域では、フッ素濃度が高くなるにつれて脳卒中リスクも高まるという関係が確認された。・ただし、死亡率に関しては、フッ素濃度による大きな違いは見られなかった。
長期的なフッ素曝露が脳卒中リスクを高める可能性が示された。特に、高濃度のフッ素を含む飲料水を日常的に摂取している地域では、脳卒中予防のためにもフッ素曝露量の管理が重要である、
というおはなし。
感想:
アメリカの虫歯予防では、0.7 mg/L程度の水道水へのフッ素強化があり、この論文の地域では1.2mg/L以上が問題とされたとのこと。
歯磨き粉にはほとんどもれなくフッ素入ってるから飲み込まないようにしないと、、、
