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2024年10月24日

ビタミンD不足が脳卒中の重症化を加速!?

2024  9月  インド


脳卒中は、世界中で多くの人々の命に関わる深刻な疾患である。特に脳梗塞は、脳への血流が遮断されることで神経細胞が損傷を受け、重度の後遺症を残すことが多い。

近年、ビタミンDの不足が脳卒中のリスクを高めるだけでなく、その重症度にも影響を与える可能性が指摘されている。

そこで、ビタミンDの血中濃度と脳卒中の重症度との関連をくわしくしらべてみたそうな。



インド・チェンナイにあるSaveetha Medical Collegeで、86名の虚血性脳卒中患者を対象に、ビタミンDの血中濃度と脳卒中の重症度を示すNIHSS(National Institutes of Health Stroke Scale)スコアを比較した。

ビタミンDレベルは、化学発光免疫測定法(CLIA)で測定され、同時に脳卒中の重症度は入院後24時間以内にNIHSSスコアで評価された。

なお、ビタミンDの代謝に影響を与える疾患を持つ患者や、ビタミンDサプリメントを使用している患者は除外された。



次のようになった。

・ビタミンDの血中濃度が低いほど、脳卒中の重症度が高いことがわかった。

・具体的には、ビタミンDレベルが低い患者は、NIHSSスコアが高く、脳損傷がより深刻であることが確認された。

・この関係は、年齢や性別などの影響を取り除いた後でも有意であり、ビタミンDの欠乏が脳卒中の重症度に独立して影響を与えていることが示された。


この研究は、ビタミンDの欠乏が脳卒中の重症化に関与していることを示唆している。ビタミンDは血管の柔軟性を保ち、血流を改善することで脳への酸素供給を助け、炎症を抑えることで損傷の拡大を防ぐ可能性がある。また、ビタミンDは神経保護作用があり、インスリン様成長因子1(IGF-1)の生成を促進して脳細胞を保護し、血液脳関門(BBB)を守ることでさらなる損傷を防ぐ役割も果たすと考えられている、


というおはなし。

日向ぼっこ
うごくよ



感想:

ビタミンDのほとんどは日光で得られる。ひなたぼっこが重要。


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