元2024 6月 アメリカ
近年、孤独感が健康に与える影響が注目されており、特に脳卒中のリスク要因として重要視されている。
しかし、「孤独」と「社会的孤立」は異なる概念である。社会的孤立は人との接触が少ない状態を指し、孤独感は人間関係の質に対する主観的な感情である。
そこで、孤独感が脳卒中リスクにどのように影響を与えるかを、社会的孤立や抑うつ症状もふくめてくわしくしらべてみたそうな。
これは米国の50歳以上の成人を対象に、最大12年間のデータを基に行われた長期的なコホート研究である。
参加者は、孤独感を測るUCLA孤独感スケールを用いて評価され、孤独感の強弱が脳卒中の発生にどう影響するかが分析された。
また、社会的孤立や抑うつ症状といった他の要因も考慮に入れ、孤独感の影響が独立したリスク要因であるかどうかを明らかにした。
次のようになった。
・孤独感が強い人は、脳卒中のリスクが25%高いことが示された。・また、慢性的に孤独感が一貫して高い人は、脳卒中リスクが56%高くなることがわかった。・このリスクは、社会的孤立や抑うつ症状と無関係に現れたことから、孤独感自体が脳卒中の重要なリスク要因であることが示された。
孤独感は、脳卒中リスクを高める独立した要因である。特に慢性的に孤独を感じている人は、脳卒中予防の観点から注意が必要である。社会的孤立と異なり、孤独感は人と接していても感じることがあり、これが健康に深刻な影響を与えることがあるため、定期的に孤独感を評価し、必要に応じて支援を受けることが脳卒中予防に役立つだろう、
というおはなし。
感想:
孤独感が強いと「免疫力」が弱くなるんだって。
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