元2024 10月 台湾
心房細動(AF)は、脳卒中の主要なリスク要因であり、抗凝固薬の使用が予防に不可欠である。
特にビタミンKを阻害するワルファリンは長年使用されてきたが、ビタミンKの低下が心理的健康、特に不安やうつ症状に影響を与え、自殺リスクを高める可能性があることが指摘されている。
一方、非ビタミンK拮抗経口抗凝固薬(NOAC)は、ビタミンKに依存しないため、心理的な副作用が少ない可能性があるので、ワルファリンとNOACの使用が心房細動患者の自殺リスクにどのように影響するかを比較してみたそうな
台湾の全国的な健康保険データベースを用いて、2012年から2020年の間に新たに抗凝固薬を開始した心房細動患者を対象とした。
対象者は20歳以上で、自殺歴やNOACに対する禁忌がない者が選ばれた。NOAC使用者とワルファリン使用者に分けられ、自殺未遂や自殺完遂のリスクを比較した。
次のようになった。
・合計で約14万4千人の心房細動患者が分析された。・NOAC使用者は、ワルファリン使用者に比べて自殺関連リスクが約18%低く(HR 0.82)、特に自殺未遂リスクは約21%低かった(HR 0.79)。・一方で、自殺の完遂に関しては、NOAC使用者のリスクがやや高かったが(HR 1.27)統計的に有意な差ではなかった。・この結果から、NOACの使用は自殺未遂リスクを低減する一方で、自殺完遂リスクには明確な影響を及ぼさないことが示された。
心房細動患者においてNOACがワルファリンよりも自殺未遂リスクを低減することがわかった。ビタミンKの低下が心理的リスクを増大させる可能性がある中、NOACはその影響を避けることができるため、心理的なリスクを低減する選択肢として有用である、
というおはなし。
うごくよ
感想:
ビタミンKが下がるとメンタルやられるってしらなかったよ。
なっとうはいいかも、ビタミンKおおいから。
