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2020年5月29日

心房細動に適したベストな血圧とは

2020  5月  イギリス


心房細動で直接経口抗凝固薬(DOAC)を処方されている患者に適した血圧のデータは少ないのでくわしくしらべてみたそうな。



英国のDOACを処方された心房細動患者9051人の収縮期血圧データを Clinical Practice Research Datalinkから入手した。

その後の脳卒中や心筋梗塞、消化管出血などのイベントおよび 総死亡、心血管疾患死亡との関連を解析したところ、



次のことがわかった。

・イベントのハザード比は、収縮期血圧が10mmHg上昇しても有意差はなかった。

・総死亡のハザード比および心血管死亡のハザード比は収縮期血圧の上昇に対し逆の関連を示した。

・収縮期血圧が161-210 mmHgの患者は総死亡率がもっとも低く、

・121-140 mmHgの患者では心血管死亡率がもっとも低かった。


DOAC患者の収縮期血圧が161mmHgを下回ると 総死亡リスクが高くなったがイベントリスクは低下した。イベントリスクの最下点は120mmHgで、心血管死亡リスクでは130mmHg、総死亡リスクは160mmHgのときにもっとも低かった、


というおはなし。
収縮期血圧


感想:

脳卒中予防の観点では収縮期血圧は120あたりが望ましいけれど、がんや感染症、事故、自殺などで死んでしまう人すべてを考慮に入れると161以上あるときに死者はもっとも少ないってこと。

これは心房細動患者限定ではないと思うんだよね。

血圧は高めのほうが調子がいい。だから降圧薬は5年前に勝手にきっぱりとやめた。






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