~ 5000超の記事をシンプルな単語で検索するよ!

2024年10月13日

脳卒中が脳を倍速で老化させる!最新研究が示す衝撃の加齢メカニズム

2024  9月  台湾


脳卒中は一度経験するとその後の生活に大きな影響を与えるだけでなく、脳自体の老化を加速させる可能性がある。

脳の加齢は、認知機能や身体機能に直接影響を及ぼすため、脳卒中経験者にとっては重要な問題である。

そこで、小規模な脳梗塞を経験した患者において、脳の加齢がどれほど早く進むのかをくわしくしらべてみたそうな。



123名の脳卒中患者を対象に、健康な2675名からなる脳年齢予測モデルを使用して脳の加齢を評価した。

脳年齢は、MRI(磁気共鳴画像)を用いて脳の構造をスキャンし、機械学習アルゴリズムを使って予測された。

脳年齢予測モデルは、実際の年齢と脳の構造的な年齢(脳年齢)を比較し、その差を「脳年齢ギャップ(BAG)」として算出する。このギャップが大きいほど、実年齢よりも脳が老化していることを示す。この方法により、脳梗塞の影響で脳がどれほど老化しているかを定量的に評価した。

MRIスキャンは、脳卒中後2~7日以内と6ヶ月後の2回行われ、最初と6ヶ月後の脳年齢の変化を比較した。また、脳卒中の重症度や患者の年齢によって、加齢の進行にどのような違いがあるかも分析された。



次のことがわかった。

・脳梗塞後の最初の6ヶ月間で、脳の加齢が平均1.04歳分よけいに進行していることが確認された。

・また、患者の年齢や脳梗塞の重症度によって、脳の加齢速度が異なることもわかった。

・特に50歳以上の高齢者や、脳卒中の症状が重い患者では、脳の加齢がさらに加速する傾向が見られた。軽症の患者や若年者では、脳の加齢は比較的緩やかだった。


小規模な脳梗塞であっても、脳の老化を加速させる可能性が高いことがわかった。特に高齢者や重症の脳卒中患者では、脳の加齢が著しく進行しやすい。したがって、脳卒中後のリハビリや適切な医療ケアが、脳の健康を維持し、さらなる老化を防ぐためには非常に重要である、


というおはなし。

脳の加齢


感想:

脳の構造的な加齢だとこの程度か。

機能的には老化がもっとすすんでいるはず↓。










ご意見 ご感想はこちら

名前

メール *

メッセージ *