元2024 11月 ドイツ
脳動脈瘤は、脳卒中の原因となることがあり、特に破裂した場合、命に関わる重大な影響を及ぼす。
しかし、BMI(体格指数)が高い人、つまり太り気味や肥満の人は、BMIが低い人に比べてクモ膜下出血(SAH)の発生率が低いことが知られている。
そこで、BMIが脳動脈瘤にどのように影響を与えているのかを明らかにするべくくわしくしらべてみたそうな。
ドイツの「ハンブルク市健康調査」に参加した2,688名のMRIデータを用いて、脳内に未破裂脳動脈瘤(UIA)があるかどうかを調べた。
MRIによる造影剤の要らない「タイムオブフライト(TOF)血管撮影」を使用し、参加者の医療歴やBMI、喫煙習慣、高血圧などのデータも収集された。
その後、これらの要因がUIAの発生にどのように関連するかを多変量ロジスティック回帰分析で評価した。
次のようになった。
・調査対象のうち、214人(約10.6%)にUIAが見つかった。・その中で、女性や高血圧、喫煙習慣がUIAのリスクを増やすことが確認された。・一方、BMIが高い人ほどUIAの発生率が低い傾向があり、特にBMIが25以上の人は複数の動脈瘤を持つ割合が低かった。このことから、高BMIがUIAのリスクを抑える可能性が示唆された。
BMIが高いことが脳動脈瘤の発生や複数の瘤を持つリスクを低減する「保護効果」を持つ可能性があることがわかった。ただし、BMIが高いことには他の健康リスクも伴うため、無条件に体重を増やすことは推奨できない、
というおはなし。
うごくよ
感想:
じぶんにとって、BMI25には20kgも足りない。
栄養豊かなひとは動脈壁が厚いから容易に瘤ができない説がある。↓
