元2024 10月 中国
脳卒中予防において、見過ごされがちなリスク因子を知ることは非常に重要だ。
寝言と脳卒中のリスクに関する前向き集団研究はこれまでなかった。
そこで、短期と長期の寝言がどう脳卒中リスクに影響するかをくわしくしらべてみたそうな。
中国のKailuan Studyに参加した8,001人の成人(平均年齢54歳)を対象に行われ、参加者に対し「生涯にわたって寝言を話した経験があるか」「過去1年間に1回以上寝言を話した経験があるか」をアンケート調査した。
そして、その後の8年間にわたり脳卒中の発症を追跡し、寝言の発話経験と脳卒中リスクの関連性を分析した。この際、他の睡眠関連の要因(不眠症、いびき、日中の眠気など)や生活習慣を調整し、寝言そのものの影響をより正確に評価することを試みた。
次のことがわかった。
・寝言を話すと回答した人は、そうでない人に比べて脳卒中リスクが高いことが確認された。・具体的には、過去1年間に寝言を話した経験がある人は、寝言がない人に比べて脳卒中リスクが約30%増加している傾向が見られた。・また、長期間寝言が続く人は、一時的な寝言と比較してリスクが高い傾向が見られた。・このリスクは他の睡眠要因や生活習慣要因を調整した後でも残っており、寝言が独立したリスク因子である可能性を示している。
寝言が脳の健康状態や潜在的なリスクを反映している可能性を示している。特に長期間寝言が続く場合、それが脳卒中のリスクを示唆するサインとなり得る。脳卒中経験者にとっても、再発予防や健康管理の観点から、寝言の有無を定期的に確認することは意義があるだろう、
というおはなし。
うごくよ
感想:
寝言いうらしんよ。
