元2024 12月 カナダ
脳卒中後の患者は、認知症リスクが一般の人々よりも高いとされている。
しかし、そのリスクがどの程度高いのか、また経年的にどのように変化するのかは十分に解明されていなかった。
そこで、単なる認知機能障害ではなく、より深刻な「認知症」に焦点を当て、そのリスクをくわしくしらべてみたそうな。
カナダ・オンタリオ州の1500万人以上を対象に、2002年から2022年までのデータを分析した。
この中から脳卒中(虚血性脳卒中、脳内出血)を経験した患者を抽出し、年齢、性別、住環境、既存疾患などをマッチングした対照群(脳卒中のない人々)および急性心筋梗塞患者と比較した。
認知症発症率を100人年あたりの発症数として計算し、リスク(ハザード比, HR)を経年的に評価した。
次のようになった。
・脳卒中を経験した175,980人のうち、約18.7%がその後に認知症と診断された。これは、脳卒中のない人々(12.5%)よりも高い割合であった。・初回脳卒中後の認知症リスクは対照群と比べて1.8倍に上昇。・発症直後1年以内では2.5倍、5年後には1.5倍、20年後でも1.3倍のリスクが続いた。・再発脳卒中がある場合、認知症リスクはさらに3倍となり、合計で1.8x3=5.4倍に跳ね上がった。
脳卒中後の患者のおよそ5人に1人が認知症になった。特に発症直後1年以内のリスクが高く、さらに再発によりリスクが劇的に増大するため、再発予防が重要である、
というおはなし。
うごくよ
感想:
アタマの働きがマズイなぁってとき、脳活ビートを聴くとシャキッとする↑。
