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2025年1月29日

骨密度と脳卒中の関係は“誤解”?因果関係を徹底検証!

2025  1月  中国


骨粗鬆症と脳卒中は、それぞれ健康に深刻な影響を及ぼす疾患である。これまでの観察研究では、骨粗鬆症の人が脳卒中リスクを高めたり、脳卒中後に骨粗鬆症が進行したりする可能性が示唆されてきた。

しかし、これらの関連が因果関係に基づくものなのか、または他の要因によるものなのかは明らかではなかった。

そこで、双方向メンデルランダム化(MR)解析という最新の手法を用いて、骨粗鬆症と脳卒中の因果関係をくわしく検証してみたそうな。



骨粗鬆症(骨密度)と脳卒中(虚血性脳卒中、大血管性脳卒中、小血管性脳卒中、心原性脳卒中、脳内出血)の因果関係を調べるため、双方向メンデルランダム化法を採用した。

この手法は、遺伝的データを用いて因果関係を推論するもので、観察研究に伴う交絡因子の影響を排除することができる。対象となる遺伝子データは、大規模なゲノム関連解析(GWAS)から取得した。統計解析には、逆分散加重法(IVW)、MR-Egger法、中央値加重法などの手法を組み合わせ、結果の信頼性を確保した。



次のようになった。

・骨密度と脳卒中、またそのサブタイプの間に直接的な因果関係は認められなかった。

・逆に、脳卒中が骨密度に影響を与える因果関係も示されなかった。

・ただし、一部の観察研究や過去の知見から、脳卒中後の麻痺や運動不足、日光不足が骨密度の低下に寄与する可能性が示唆されている。これらは観察研究に基づく仮説であり、本研究では確認されていない。


骨粗鬆症と脳卒中の間に直接的な因果関係は認められなかった。しかし、観察研究に基づく知見を考慮すると、脳卒中後の身体的な変化や生活習慣の影響が間接的に骨密度の低下に関連している可能性がある。本研究の結果に直接基づくものではないが、観察研究の知見から、脳卒中経験者における骨粗鬆症予防として適切な運動や栄養管理、日光浴が推奨される可能性はある、


というおはなし。

骨粗鬆症と脳卒中



感想:

おなじMR解析で、「因果関係あり」になった報告があるのよね。↓




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