元2025 3月 日本
脳内出血(ICH)後の回復にはさまざまな要因が影響するが、最近注目されているのがBMI(肥満度)である。
しかし、BMIがどのように機能回復や機能低下のリスクと関連しているのか、具体的な最適範囲についてはこれまで明確ではなかったので、日本人についてくわしくしらべてみたそうな。
日本の全国規模のデータベース(JROAD-DPC)を利用し、2016年4月から2020年3月までの脳内出血患者155,211名を対象として分析を行った。
患者のBMIはWHOアジア太平洋分類に基づいて分類され、機能低下は、脳卒中前後での修正ランキンスケール(mRS)スコアの悪化として定義された。
次のことがわかった。
・脳内出血患者の74.1%が機能低下を経験していた。・BMIと機能低下リスクの関係はU字型であり、BMIが低すぎても高すぎてもリスクが増加した。・特にBMIが22.2~30.4 kg/m²の範囲では、機能低下のリスクが最も低くなり、・過体重(23.0~25.0 kg/m²)のグループが最も良好な結果を示した。
脳内出血後の機能低下リスクを最小化するには、BMIを22.2~30.4 kg/m²の範囲に維持することが推奨される。過度なやせ過ぎや肥満は、いずれも回復を妨げるリスクを高めるため、適正な体重管理が重要であることが示された、
というおはなし。
感想:
いちどでいいからBMI23まで太ってみたい。
