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2025年3月13日

厳格降圧が寿命を伸ばす?そして隠れた副作用が明らかに!

2025  3月  オーストリア


高血圧は脳卒中や心筋梗塞を引き起こす主要な危険因子であり、適切な血圧管理が健康維持に直結する。しかし、収縮期血圧(SBP)をどの程度まで下げるべきかについては長年議論が続いている。

従来のガイドラインでは140mmHg未満が推奨されてきたが、近年、一部の研究で120mmHg未満に厳格に管理することでさらなるリスク低減が可能であるとの報告がある。

そこで、SBPを120mmHg未満に管理することで死亡率や主要心血管イベント(MACE)が減少するかどうかを、大規模なランダム化比較試験(RCT)のデータを統合してくわしくしらべてみたそうな。



本研究は5つの大規模RCT(合計39,434人)を対象にしたメタ解析である。参加者は、いずれも心血管リスクが高い患者であり、標準治療群(SBP140mmHg未満)と厳格治療群(SBP120mmHg未満)に分けられた。

主要評価項目は全死亡率、MACE(心筋梗塞、脳卒中、心不全などの発生率)、および治療による副作用(低血圧、失神、不整脈、急性腎障害、電解質異常など)である。



次のことがわかった。

・厳格治療群では、標準治療群に比べて以下のような効果が認められた。
- 全死亡率が3.9%から3.4%に低下(相対リスク13%減少)
- MACEの発生率が8.9%から7.4%に低下(相対リスク17%減少)
- 脳卒中リスクが4.3%から3.5%に低下(相対リスク19%減少)

・一方で、厳格治療群では副作用の発生率が高かった。
- 低血圧の発生率が約2倍
- 失神や腎機能障害のリスクも増加


収縮期血圧を120mmHg未満に管理することで、死亡率やMACEの発生率を有意に低下させることが確認された。しかし、副作用のリスクも増加するため、一律に適用すべきではない。特に、高齢者や腎機能が低下している患者では慎重な管理が求められる、


というおはなし。

降圧治療の副作用



感想:

120以下にする降圧治療のメリットは、おどろくほどちいさい。↓







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