元2021 11月 アメリカ
いっぱんに低血圧は脳卒中死亡率が高い。しかしこの関連の基礎となる要因についてはよくわかっていない。
そこで、アメリカ退役軍人の医療記録から、脳梗塞前の血圧と長期死亡率との関連をくわしくしらべてみたそうな。
2002-2007年に初回脳梗塞で入院し、それ以前18ヶ月間の血圧測定記録のある患者を対象に、
その後の死亡率との関連を解析した。
次のことがわかった。
・患者29690人のうち、2989人(10%)は、脳卒中前の収縮期血圧が平均120mmHg未満だった。・4年前後のフォロー期間中、これら120mmHg未満の患者の総死亡率は61%、心血管死亡率は27%だった。・収縮期血圧が130-139mmHgにくらべ120mmHgの場合、死亡リスクは1.26倍だった。・収縮期血圧が120mmHg未満で、喫煙、心疾患、がん、認知症のいずれか1つ以上を持つ患者の死亡リスクは1.45倍だった。
脳卒中まえに収縮期血圧が120mmHgを下回っていた場合の総死亡率はあきらかに高く、併存疾患があるとさらに顕著だった、
というおはなし。
感想:
血圧低いと血管詰まりやすいほかに、頭に血が巡らなくて認知症、免疫力が落ちてがんが増殖、ってことか。
上のグラフ見ると、血圧は高いよりも低いほうがはるかに危険そう。
血圧を下げろ下げろの風潮には なにものかの殺意が透けて見える。