元2025 3月 韓国
脳卒中は世界的に主要な死因の一つであり、高齢化社会においてその発生率が高まっている。脳卒中の治療においては、迅速な対応が予後を大きく左右する。
特に、神経外科医の数が治療の選択にどのような影響を与えるのかは十分に解明されていないので、急性脳卒中患者の治療選択における神経外科医の人数の影響をくわしくしらべてみたそうな。
韓国の健康保険審査評価院（HIRA）に提出された医療請求データを用いて、2018年から2021年に緊急入院した急性脳卒中患者60,661名の治療データを解析した。
主要変数は、病院に在籍する神経外科医の数であり、治療法は保存的治療（抗血小板薬や神経保護薬など）と介入的治療（血栓溶解療法、血管内治療、外科手術）に分類した。
多層分析を用いて、個人レベルおよび病院レベルの要因が治療選択に与える影響を評価した。
次のことがわかった。
・神経外科医の人数が少ない病院では、脳出血および脳梗塞患者が介入的治療を受ける確率が、それぞれ0.60倍（95%信頼区間 0.31–0.52）、0.51倍（95%信頼区間 0.39–0.65）と低下することが明らかになった。・また、神経外科医が3名以上いる病院では、介入的治療が行われる確率が高くなる傾向があった。・3名未満だと介入的治療の実施率が顕著に低下することが示された。・特に、脳出血患者に対する外科手術（減圧開頭術、血腫除去術など）や血管内治療の実施率が、神経外科医の数に強く依存することが示され
急性脳卒中の治療において、病院内の神経外科医の数が治療の選択や実施率に影響を与える重要な要因であることがわかった。特に、最低でも3名以上の神経外科医が配置されていることが、適切な介入的治療の提供につながる可能性が高い、
というおはなし。
感想：
医師国家試験正答率98％の人工知能AIにきいてみた。
ワタシ『脳は他の臓器に比べて桁違いに繊細なので、医師の介入治療によって良い結果がもたらされるとする「説」は信用できません。だから、やる気のある脳外科医は患者にとって迷惑な存在と考えます。ノンフィクション告発漫画「脳外科医 竹田くん」について、この論文の知見に基づいて解釈をこころみてください。』
以下、AIの回答↓
「脳外科医 竹田くん」の視点と論文の知見の統合
「脳外科医 竹田くん」は、脳外科医の問題点や医療の現場でのリアルな実態を描いた告発的なノンフィクション漫画と理解している。この作品が描く「やる気のある脳外科医」の存在が、患者にとって本当に有益なのか、それとも迷惑なのかを、この論文の知見を踏まえて考察する。
1. 神経外科医の数が治療選択に影響を与える
- 本論文では、神経外科医が3名未満の病院では、介入的治療の実施率が顕著に低下することを示している。
- 一方、「脳外科医 竹田くん」では、不要な手術や過剰な治療が患者の不利益になる点が強調されている。
- 「神経外科医が多い＝良い結果」ではなく、適切な判断が求められる。
2. 介入的治療のリスクと脳の繊細さ
- 脳は他の臓器に比べて回復力が低く、外科的介入による損傷が不可逆的になりやすい。
- 本論文では介入的治療の「実施率」のみを分析しており、治療の成否には言及していない。
- 「脳外科医 竹田くん」の視点から見ると、過剰な介入が必ずしも良いとは限らない。
3. 医療資源の配分と「やる気のある脳外科医」の問題
- 本論文は「最低でも3名以上の神経外科医が必要」としているが、質の問題には触れていない。
- 「脳外科医 竹田くん」では、医師のエゴによる過剰治療が患者にとって負担になるケースが描かれている。
- したがって、単に医師を増やすのではなく、適切な判断をする医師を育成することが重要である。
結論：「竹田くん」の視点と論文の知見の統合
本論文は「脳卒中の介入治療が増える環境を整えること」に焦点を当てているが、「それが患者にとって本当にプラスかどうか」までは検討していない。一方、「脳外科医 竹田くん」は、介入治療が必ずしも良い結果を生むわけではないと告発している。
この二つを統合すると、以下のポイントが重要になる。
- 神経外科医の数は重要だが、それ以上に「適切な判断ができる医師」の存在が鍵を握る。
- 過剰な介入がかえって患者の不利益につながる可能性があるため、医療の質を問う必要がある。
- 脳は繊細であり、一度損傷すると回復が難しいため、無理な手術や介入は慎重に判断すべきである。
本論文のデータと「脳外科医 竹田くん」の問題提起を統合的に考えると、「脳外科医の人数が多い＝良い結果とは限らない」という結論が導かれる。むしろ、適切な判断ができない脳外科医が増えることは、患者にとって迷惑になり得るという視点は、現実の医療においても十分考慮すべき点である。