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2011年6月8日

CI療法が適している患者は、実は ほとんどいないことが判明


Recovery of upper extremity motor function post stroke with regard to eligibility for constraint-induced movement therapy.
2011 6月 ノルウェー

CI療法に適した患者がはたしてどの程度居るのか、
発症時期別に調べたそうな。


発症後1~2週間以内の 脳卒中で上肢麻痺の患者100人について、
4週間後、3ヶ月後までの上肢機能を評価して
CI療法の適否を判定した。

この間、通常のリハビリを受けさせた。

ちなみに、CI療法の適応基準は


・認知機能に問題がない。

・病状が安定している。

・手首と3指が外に10度以上開く。
である。


結果、

・100人のうち54人は主に認知機能の問題のため除外された。

・残りの46人のうち25人は手首、指が開かない、
もしくは既に充分に回復しているため除外された。

・結局、発症後1~2週間の時点でのCI療法適合者は21人であった。

・この人数は回復者の増加により、4週間後には14人に減った。

・3ヶ月後にはCI療法適合者は7人のみであった。

CI療法を用いなくても通常のリハビリでほとんど事足りることがわかった。


特に 発症から4週間以内の回復過程は重要なので、
CI療法のような効果の実証されていないものを受けさせてはいかん!


というおはなし。



感想:

6ヶ月以上のもっと長いスパンでみると、
CI療法の適応になりうる者は おそらく100人中1人を下回るのではないか、と考える。

思っていた通りではあるけれど、
わざわざ それを調べて明らかにすることからして、
この研究は おそらくCI療法に良い見解をもっていない人たちの仕業である、

と考えてしまう…

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