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2013年10月14日

確率共鳴現象によって脳卒中で麻痺した指先の感覚を簡単に改善してしまう方法が明らかに


Remote vibrotactile noise improves light touch sensation in stroke survivors' fingertips via stochastic resonance.
2013  10月  アメリカ

触覚と運動機能を一緒にリハビリできたらすばらしい。

閾値下の指先へのノイズ刺激が触覚を強化すると言われている。(確率共鳴現象)
しかし、指先にノイズ刺激を与える場合、その装置がじゃまになって手を使うことができなくなる。

そこで、脳卒中片麻痺の指先から離れた位置に振動ノイズを与えたときの指先の触覚を調べてみたそうな。


麻痺上肢の人差し指先、親指の腹について、振動刺激中のモノフィラメント触覚テスト、2点識別覚テストを行った。

振動刺激は触覚閾値の40、60、80%で、麻痺上肢の手指、手首の背側、掌側のそれぞれ4箇所にランダムに与えた。


次のようになった。

・振動刺激によって その強度、位置に依らず 人差し指、親指ともにモノフィラメント触覚スコアが著しく向上した。

・2点識別覚スコアはたいして変化はなかった。


指先から離れた手首や手の背側への閾値下の振動刺激によって脳卒中片麻痺患者の触覚が簡単に向上した。これは確率共鳴現象によるものと考えられる。手指の感覚を改善しつつ手の動作を邪魔しない装置が作れそうな気がしてきた、


というおはなし。



感想:

たいへんきょうみぶかい。
確率共鳴は歴史が浅いせいか、wikipediaにもまだ まとまっていない。


下記リンクがわかりやすいかも。

確率共鳴の基礎的概念とその応用 (pdf)

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