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2014年6月4日

脳卒中の肥満パラドックスは本当か


Body Mass Index and Death by Stroke: No Obesity Paradox.
2014  6月  デンマーク

太っている脳卒中患者ほど予後が良いという「肥満パラドックス」は本当なのか調べてみたそうな。


2003-2012の71617人ぶんの脳卒中患者データを対象とした。

選択バイアスがかからないように、初回脳卒中後1ヶ月以内に死亡した事例のみ抽出し ボディマス指数(BMI)との関連を解析した。


次のようになった。

・11%が最初の1ヶ月以内に死亡し、そのうち70%が脳卒中が死因だった。

・内訳は9.7%が低体重、39.0%は標準体重、34.5%が過体重、16.8%が肥満だった。

・BMIが高いほど脳卒中発症年齢が低くなった。

・1ヶ月内死亡リスクは標準体重、過体重、肥満で差はなかった。

・1週間内死亡に限定しても同様の結果だった。


脳卒中患者の肥満パラドックスは確認できなかった。BMIの高い患者はとても若くして脳卒中になることがわかった。肥満の脳卒中患者は標準体重を目指すべきだろう、


というおはなし。

図:肥満パラドックス


感想:

肥満だと若くして脳卒中になるから 他の患者より元気そうに見えるのは当然、ってことらしい。

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