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2014年8月16日

低頻度rTMSで左脳を刺激したら注意力が改善した


Contralesional rTMS relieves visual extinction in chronic stroke.
2014  8月  イタリア

右頭頂葉を損傷した患者は注意力に障害をきたすことがある。特に左右両側に視覚刺激があった場合、左方への刺激に反応できないことがあり、これを視消衰という。

この原因として脳卒中でダメージを受けていない左脳が過剰に働いてダメージのある右脳の機能を抑制してしまうという考え方がある。

それに則れば、亢進した左脳の働きを低下させると機能が回復するはずである。

確かめてみたそうな。


右脳頭頂葉を損傷し視消衰のある慢性期脳卒中患者6人について、低頻度rTMS(反復経頭蓋磁気刺激)および偽刺激を左脳頭頂葉に行い、直後に注意力テストを行った。


次のようになった。

・低頻度rTMSの直後に左方への注意追跡能力が著しく改善した。

・偽刺激では改善はなかった。

・右方への注意力に変化はなかった。


rTMSが亢進した左脳を抑え、半球をまたいで抑制されていた右脳を解放した。その結果、認知機能に改善が見られたのではないか...


というおはなし。
頭頂葉

感想:

visual extinction(視消衰)と半側空間無視の違いがよくわからなかった。

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