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2015年3月9日

脳卒中患者が傾く仕組みについて


Subliminal galvanic-vestibular stimulation recalibrates the distorted visual and tactile subjective vertical in right-sided stroke.
2015  3月  ドイツ

右脳損傷の脳卒中患者は垂直方向の認識にズレを生じることがある。これは前庭感覚にも由来していると考えられている。

そこで、前庭感覚電気刺激(GVS)を与えたときの垂直方向への視覚的、触覚的認識のズレを調べてみたそうな。


右脳損傷の脳卒中患者24人を主観的垂直方向のズレのある患者と無い患者に分けた。

患者の両耳の後ろにまったく感知できないレベルの弱い直流電気刺激を20分間与えた。

日を改めて電極の極性を変えた。


次のようになった。

・右ではなく左耳後ろにマイナス極を貼った場合に、視覚的な垂直認識のズレが有意に減少した。

・同時に 触覚的な垂直認識のズレも有意なほどではないが低下した。

・これらの変化は垂直認識のズレが大きい患者でのみ観察できた。


前庭感覚電気刺激は脳卒中患者の垂直認識の視覚的、触覚的ズレに直ちに影響した。垂直認識には前庭システムが重要な役割を担っているに違いない、


というおはなし。
GVS


感想:

tDCSを100%の自信を持って否定できない理由の1つがGVSなんだよね、、


この記事↓と似てる。
プッシャー現象 なぜ脳卒中患者は傾くのか

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