~ 5000超の記事をシンプルな単語で検索するよ!

2015年6月5日

健側ばかり使っていると脳に異常なシナプスが形成され麻痺手の回復が遅れる可能性について


Experience with the “Good” Limb Induces Aberrant Synaptic Plasticity in the Perilesion Cortex after Stroke
2015  6月  アメリカ

脳卒中のあと 麻痺していない側の手を使う「代償運動」が脳に与える影響を調べてみたそうな。


一方の脳半球を人為的に梗塞にしたネズミを使って 非麻痺手に頼る訓練をしたグループとそうでないグループを設け、その後のリハビリ効果および脳皮質活動、シナプス密度を比較した。


次のようになった。

・非麻痺手に頼る訓練をしたグループでは病巣近傍の運動野の活動が低下した。

・また、病巣周辺のシナプス密度が高くなったが その後の麻痺手のリハビリ成果は低くなった。


麻痺していない手に頼る訓練の結果、脳梁を介して病巣周辺に異常なシナプス形成がもたらされ、結果として麻痺手の回復が妨げられたのではないか、、


というおはなし。


感想:

入院して間もないころ、左手は感覚ゼロ、グニャグニャでまったく使い物にならなかったけど 「右手があるからなんとかなるな、、」 と 妙に心強かった思い出。

ご意見 ご感想はこちら

名前

メール *

メッセージ *