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2015年8月25日

体外衝撃波療法で脳梗塞が消えてしまう可能性について


Extracorporeal shock wave effectively attenuates brain infarct volume and improves neurological function in rat after acute ischemic stroke.
2015  6月  台湾

急性期脳梗塞に体外衝撃波を与えるとどうなるか実験してみたそうな。


ネズミ48匹の半数を人為的に脳梗塞にして、各々さらに半数に体外衝撃波療法を施した。

28日後までフォローしたところ、


次のことがわかった。

・梗塞にしないネズミでは、細胞死に関連するタンパク質(caspase-3, Bax and TNF-α)に変化はなかったが、体外衝撃波を受けたグループで熱ショックタンパク質Hsp70が活性化していた。

・21日後、体外衝撃波を受けなかった梗塞グループの神経症状が明らかに大きくなった。

・28日後、体外衝撃波を受けたグループの脳梗塞ボリュームが小さくなっていることがMRIで確認できた。

・血管新生に関連するタンパク質は梗塞グループで少なかったものの、

・体外衝撃波を受けたグループでは血管内皮細胞増殖タンパク質とHsp70が増加傾向にあった。


急性期脳梗塞への体外衝撃波療法は安全でかつ効果的に梗塞を小さくし神経症状を改善できる、


というおはなし。

体外衝撃波 脳梗塞
上段3日後、下段28日後


感想:

衝撃波でHsp70が目覚めるってとこがミソか。検索するとHsp70は既に美容界の人気者でもあるようだ。

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