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2016年3月29日

nature.com:糞便移植で脳卒中が治るかも


Commensal microbiota affects ischemic stroke outcome by regulating intestinal γδ T cells
2016  3月  アメリカ

腸内細菌は宿主の免疫系および脳を含む臓器の病気プロセスに影響しうる。

そこで腸内環境の変化が脳梗塞にどう影響するものか実験してみたそうな。


腸内に特定の抗生物質に弱い細菌または抵抗性のある細菌を持つ2種類のネズミを用意した。

抗生物質を与えた後、人為的に脳虚血状態にしたところ、


次のことがわかった。

・抗生物質に弱い腸内細菌のネズミの梗塞体積は 60%小さかった。

・腸内環境の変化により 免疫細胞の髄膜への移動と炎症関連タンパク質が抑えられたことが脳保護につながったと考えられた。

腸内の細菌環境を変えたら脳梗塞ダメージに大きな差が生じた。糞便移植による脳卒中治療の可能性が示された、


というおはなし。

図:腸内環境と脳梗塞

感想:

糞便移植の話題をさいきんよく耳にする。他人のうんこの一部を腸に注入することでその人物の能力をコピーできるらしい。

製薬会社はやがて有名スポーツ選手やアイドル歌手とドナー契約を結んで 生きたまま腸まで届く細菌カプセルを販売して大変な人気となるだろう。

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