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2017年3月1日

迷走神経で慢性期の上肢機能が驚くほど改善


Vagal Nerve Stimulation Improves Arm Function After Stroke
2017  2月  イギリス

脳卒中患者への迷走神経刺激による上肢機能の改善効果は動物実験でいくつか結果がでている。

人間でしっかりと実験してみたそうな。

先週の国際脳卒中会議での発表。


平均年齢60、発症から1年半の慢性期脳卒中患者17人について、迷走神経に電気パルスを送る装置を鎖骨下に埋め込む手術をおこなった。

患者を本物刺激8人と偽刺激9人にわけた。本物刺激グループでは理学療法訓練の際に動作に同期して電気パルスを送った。

1回2時間x週3回x6週間の訓練をおこなった。

そして30日間のブランクのあと、自宅にて迷走神経刺激+訓練を再開し 60日間続けた。


次のようになった。
・6週間の訓練直後はグループ間で上肢機能に有意な差はなかったが、

・さらに90日後、迷走神経刺激グループで上肢Fugl-Meyerスコアが9.5ポイント向上した。偽刺激グループは3.8ポイントの向上だった。

・これは劇的といっていいほどの改善度だった。

・迷走神経刺激により脳幹から分泌されるノルエピネフリン、アセチルコリンが訓練動作と相まってうまく働いていると考えられた。

・手術にともなういくつかの有害事象(感染症、麻痺など)があった。

・こんご 患者120人での臨床試験を計画中である。


というおはなし。
図:迷走神経刺激の脳卒中治療効果

感想:

迷走神経刺激はなんどもでてきたので やっと人で成果でたか、、って感じ。
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MicroTransponder Inc. という企業がバックアップしてるんだって。

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