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2017年11月18日

Neurology誌:亜急性期患者へのVR上肢訓練の成果


Virtual Reality Training for Upper Extremity in Subacute Stroke (VIRTUES)
2017  11月  ベルギー

脳卒中で上肢麻痺リハビリへのバーチャルリアリティの応用が期待されている。

これまでの研究は慢性期患者を対象とした小規模なものがおおく、さらに健常者向けのゲーム機の利用が主だった。

こんかい、亜急性期の患者について上肢リハビリ専用に開発されたバーチャルリアリティシステムをもちいて 大規模にその可能性を検証してみたそうな。


5病院で 発症から12週以内の脳卒中患者120人について、バーチャルリアリティ(VR)と通常訓練グループにわけた。

VRグループでは "YouGrabberシステム"を使用して1回60分間のセッションを4週間に16回実施し、
通常訓練グループは課題志向型でおこなった。

3ヶ月後までフォローして3種類の指標で上肢機能を評価 比較したところ、


次のようになった。

・介入前、直後、3ヶ月後で両グループの上肢機能にあきらかな差はなかった。

・上肢麻痺の度合いを軽 中 重症の別に比較しても違いは確認できなかった。

亜急性期の脳卒中患者へのバーチャルリアリティ訓練に従来リハビリを凌ぐ効果はなかった、


というおはなし。
図:バーチャルリアリティ訓練と通常訓練

YouGrabberシステム↓


感想:

上のビデオだととても役立ちそうにみえない。同レベル判定された従来法がかわいそうだ。

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