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2017年12月28日

「糖尿病がくも膜下出血を予防する」の真相


Antihyperglycemic Agents Are Inversely Associated With Intracranial Aneurysm Rupture
2017  12月  アメリカ

診断や治療技術の進歩にもかかわらず いまだくも膜下出血の死亡率は50%と高く 50歳未満が患者の半数を占める。

その原因は不明で 喫煙や高血圧がリスクらしいことがわかっている程度である。

さいきん糖尿病が脳動脈瘤の破裂を防いでいるのではないか、、といった報告が続いているものの サンプルサイズや血糖値の評価方法で信頼性に疑問がある。

そこで高血糖とくも膜下出血との関連を探るべく、過去12週間の血糖変動を反映するヘモグロビンA1cおよび血糖降下薬の使用もふくめきっちりとしらべてみたそうな。


計6411個の脳動脈瘤のある患者4701人の記録を解析したところ、


次のことがわかった。

・血糖降下薬の使用は脳動脈瘤の破裂と逆相関にあった。

・いっぽう、ヘモグロビンA1cレベルと脳動脈瘤の破裂にはあきらかな関連を確認できなかった。

高血糖よりむしろ血糖降下薬の使用が脳動脈瘤の破裂リスクを低下させていた、


というおはなし。
図:

感想:

これ↓。
糖尿病がクモ膜下出血の予防になる理由

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