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2018年1月20日

骨密度の低下をふせぐ立ち上がり動作とは


Upright activity and higher motor function may preserve bone mineral density within 6 months of stroke: a longitudinal study.
2018  1月  オーストラリア

脳卒中患者が発症後1年間に大腿部を骨折をするリスクは健常者の2-4倍という。骨折した患者の1ヶ月後の死亡率は高く ふたたび歩けるようになる可能性も小さい。

骨密度の低下は脳卒中患者でおおきく骨折要因の1つと考えられている。

そこで脳卒中発症後6ヶ月までの骨密度変化と関連要因をしらべてみたそうな。


平均年齢70の脳卒中患者37人の腓骨について、入院から2週間と3,6ヶ月後に二重エネルギーX線吸収法をもちいた骨密度測定を行った。

加速度計を着けて1日の運動状況もしらべた。
さらに骨代謝に関連するタンパク質も定量したところ、


次のことがわかった。

・6ヶ月間で麻痺脚での骨密度が健常脚にくらべ1.5%低下した。

・自立歩行ができるようになった患者は骨密度の低下傾向がちいさかった。

・入院初期に 1日の立っている時間ではなく 立ち上がり回数の多かった患者ほど骨代謝回転が低く骨密度が減少しにくかった。

運動 歩行能力の回復のよい患者ほど骨密度の低下は少なかった、



というおはなし。
図:立ち上がり動作

感想:

立ってる時間よりも立ったり座ったりする「回数」が骨密度にはいいみたい。

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