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2018年2月15日

BMJ誌:抗凝固薬のせいで脳梗塞になる高齢者の特徴とは


Ischaemic stroke, haemorrhage, and mortality in older patients with chronic kidney disease newly started on anticoagulation for atrial fibrillation: a population based study from UK primary care
2018  2月  イギリス

60歳以上の40%は慢性腎臓病で、彼らの20%は心房細動があると考えられている。

慢性腎臓病のある高齢者への抗凝固療法の効果 合併症については実はよくわかっていないので大規模に調査してみたそうな。


65歳以上で慢性腎臓病かつ新たに心房細動が診断された6977人について、抗凝固薬を処方された患者と処方されなかった患者にわけて506日間フォローした結果、


次のようになった。

・脳卒中発生率は、100人あたり年間で、脳梗塞 4.6 vs. 1.5人、脳出血 1.2 vs. 0.4人 でいずれも抗凝固薬グループが高く、

・抗凝固薬を飲まないグループと比べたリスクは、脳梗塞2.60倍、脳出血2.42倍、総死亡率0.82倍だった。

あらたに心房細動がみつかり抗凝固薬を処方された慢性腎臓病のある高齢者の 脳梗塞と脳出血のリスクはとても高かった。大至急この結果を検証してもらいたい、


というおはなし。
図:腎臓病で抗凝固療法は脳梗塞になりやすい


感想:

「このお薬を飲むと血液がサラサラになって脳梗塞になりにくくなりますからねぇ」と言われて信用した結果がコレ。

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