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2018年3月22日

失語症患者へ歌うように語りかける効果


Sung melody enhances verbal learning and recall after stroke.
2018  3月  フィンランド

失語症の言語訓練にリズムを重ねる有効性はリズミックイントネーションセラピーとしていくつか報告があるが、これらはおもに発話能力に重点をおいている。

リズムに乗せて語りかけられたときの失語症患者の学習記憶能力についてはよくわかっていないので実験してみたそうな。


脳卒中で失語症の患者14人と失語症でない脳卒中患者17人について、

急性期と6ヶ月後に学習記憶力テストをおこなった。

テストのまえに40-50秒ほどの短い物語を聴かせた。
このとき普通に話すばあいと、メロディーに乗せて歌うように語る場合とにわけた。
その内容について 聴かせた直後の学習能力と30分後の記憶力をしらべた。


次のようになった。
・急性期ではメロディーの有無でテストスコアに違いはなかった。

・しかし6ヶ月時点ではメロディーグループでテストスコアがあきらかにすぐれていた。

・特に この効果は軽症の失語症患者で顕著で、

・彼らの急性期から6ヶ月後までのスコア改善ぶんは非失語症患者よりもおおきかった。

脳卒中からしばらく経った軽症の失語症患者へは歌うように語りかけると、その内容をより憶えてもらえることがわかった、


というおはなし。
図:リズム読み聞かせの記憶能力改善効果

感想:

失語症状が少しでてるくらいの患者のほうが、反発的におおきく回復するってことなのかね。

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