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2018年5月28日

月の満ち欠けと脳卒中との関連について


No association of moon phase with stroke occurrence
2018  5月  フィンランド

月相(新月-上限-満月-下弦)と睡眠との関連をしめす報告がいくつかある。睡眠障害が脳卒中に影響することから月相と脳卒中との関連が予想される。

しかしその報告は非常にすくなく、いずれも脳梗塞との関連はなく 上弦の月で脳内出血リスクが新月時の1.5倍、満月でTIAリスクが2倍 また脳卒中様の症状が増えるといった内容である。

そこで これを確かめるべく長期かつ大規模にしらべてみたそうな。


2004-2014 フィンランドの脳卒中患者データベースから18歳以上の脳梗塞と脳内出血患者の記録を抽出して発症時刻と月相との関連を解析したところ、


次のようになった。

・脳梗塞94894人、脳内出血17855人の記録があった。

・月相と脳卒中の発生率との関連はなかった。

・脳梗塞と脳内出血にわけても関連はなかった。

・性別、年齢、脳卒中の種類を絡めても関連はなかった。

・脳卒中の院内死亡率との関連もなかった。

・月相および天文学的季節(春分-夏至-秋分-冬至)と脳卒中の関連もなかった。

10年以上にわたる全国レベルの調査でも月相と脳卒中の発生率 院内死亡率との関連は確認できなかった、


というおはなし。

図:月相と脳卒中

感想:

1987の報告だと救急救命の医師64%と看護師の80%が月相と患者の関係を信じていたんだって。

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