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2018年8月28日

アンフェタミンの脳卒中リハビリ効果


Effect of Dextroamphetamine on Poststroke Motor Recovery
2018  8月  アメリカ

動物実験では脳卒中のあと数週間以内のアンフェタミン投与と課題訓練により運動機能の回復が促されるとする報告がある。

しかし人に応用したいくつかの調査では相反する結果が得られている。

そこでくわしい臨床実験(The Amphetamine-Enhanced Stroke Recovery Trial)をやってみたそうな。


発症から10-30日以内の脳梗塞患者1665人から64人を厳選して2グループにわけた。

一方には10mgのアンフェタミンをあたえ、もう一方のグループには偽薬をあたえた。

その1時間後に理学療法をおこなった。これを6セッションつづけ、3ヶ月後の回復度を比較したところ、


次のようになった。

・運動機能評価(Fugl-Meyer motor assessment)および

・神経症状(NIHSS)、上肢機能( Action Research Arm Test)、機能障害度(modified Rankin Scale score)、機能的自立度(Functional Independence Measure)、歩行スピードと距離、認知機能 等 いずれも両グループ間で差はなかった。

通常のリハビリにアンフェタミンを加えても脳梗塞患者の運動機能に特別な変化はもたらさなかった、


というおはなし。
図:アンフェタミンと脳卒中機能回復

感想:

薬のんだ直後はとてもハッピーなはずで、きっと何度でも受けたくなるリハビリにちがいない。

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