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2014年5月25日

動作観察療法が右脳損傷患者には効かないかもしれない理由


Lateralization of Motor Cortex Excitability in Stroke Patients during Action Observation: A TMS Study.
2014  5月  イタリア
動作観察は運動野を活性化し、脳卒中患者のリハビリを促すと言われている。

損傷脳半球の左右の違いが影響するものかどうか調べてみたそうな。


左脳損傷の脳卒中患者5人、右脳損傷の5人について、物をつかむ動作のビデオを観せた。

ビデオ内容は小さな物をつまむ動作および大きなものを握る動作の2種類を用意した。

それぞれのビデオを観察中の健常側脳の一次運動野から手の筋肉2種(背側骨間筋、小指外転筋)への運動誘発電位を磁気刺激で測定した。


次のようになった。

・左脳損傷患者では、動作観察中の右側運動野の運動誘発電位に筋肉の種類ごとの変化が起きた。

・一方、右脳損傷患者では左側運動野の運動誘発電位に変化は見られなかった。


脳卒中患者への動作観察療法は、少なくとも左脳損傷患者については脳への影響を確認することができた、


というおはなし。
図:動作観察療法


感想:

脳の左右でこういう違いがでる理由の考察があった。

被験者は全員右利きで、右脳損傷だと利き手が使えるので生活上 当面差し迫ったニーズがないため、左側運動野が左手の面倒まで見る気をなくしてしまうんだとか。

そんな問題なのか?

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