元2023 4月 インド
動作観察トレーニング(AOT:Action observation training)は脳卒中のリハビリテーションに用いられる。
AOTの中核をなすのは動画であり、介入をより確かなものとし一般化するためにはその動画パラメータに関する知識が不可欠ではあるが、
AOTに使用されるパラメータ情報はほとんどないので、あきらかにするべくレビューをこころみたそうな。
元2023 4月 インド
元2023 3月 イギリス
元2022 4月 韓国
元2020 9月 スペイン
元2020 4月 中国
元2020 7月 中国
元
The Effectiveness of Action Observation Therapy Based on Mirror Neuron Theory in Chinese Patients with Apraxia of Speech after Stroke
2019 10月 中国
・ Western Aphasia Batteryスコアと発語失行スコアは両グループともに改善した。
・しかし Boston Diagnostic Aphasia Examinationスコアは、動作観察療法グループがコントロールよりもあきらかにすぐれていた。
ミラーニューロンを使った失語症リハビリ
元脳卒中患者の最大80%は上肢に麻痺を生じ、およそ50%はその状態が何年もつづく。
The effects of action observation training on improving upper limb motor functions in people with stroke- A systematic review and meta-analysis
2019 8月 中国
・脳卒中被験者276人をふくむ7つの研究がみつかった。
・動作観察による上肢トレーニングは効果がちいさいながらもあきらかな改善を示していた。
エビデンスレベルⅠ 推奨度Aの脳卒中リハビリ法とは
元
Is it necessary to show virtual limbs in action observation neurorehabilitation systems?
2019 7月 スペイン
・バーチャルな手の表示の有無にかかわらず、ミラーニューロンシステムの活性化パターンにあきらかな違いがみいだせなかった。
元
Action observation for upper limb rehabilitation after stroke
2018 10月 ブラジル
・被験者478人を含む12の研究がみつかった。
・ほとんどがビデオを観たあとに実際の動作をおこない、徐々に難度を高めてゆくものだった。
・おおむねポジティブな結果で、腕よりも手の機能改善効果が顕著だった。
・日常生活動作の改善効果もみられた。
・サンプルサイズが小さいなどエビデンスレベルは低かった。

元
Activation of mirror neuron system during gait observation in sub-acute stroke patients and healthy persons
2018 10月 日本
・動作観察中、脳卒中患者の左側の下頭頂小葉と左右の下前頭回の活動があきらかに高くなった。
・健常者では、左側の下頭頂小葉と下前頭回 中前頭回 上側頭葉および左右の中側頭回で活動が高くなった。
Stroke誌:下肢運動機能の比例回復則からわかること
元
Laterality of Poststroke Cortical Motor Activity during Action Observation Is Related to Hemispheric Dominance
2018 5月 アメリカ
・右脳損傷のとき優位脳半球である左脳の活動が右脳よりもずっとおおきかった。
・この左脳優位状態は、左脳損傷の脳卒中でも同様であり健常者のそれと異なっていた。
元
Action observation training to improve motor function recovery: a systematic review.
2018 1月 イタリア
・20件のランダム化比較試験がみつかった。
・4つの研究で慢性期脳卒中の上肢機能の改善があり、亜急性期と急性期脳卒中の研究も1つずつあった。
・6つの研究で慢性期脳卒中の歩行改善効果があり そのうち3つでバランス能力の改善があった。
・パーキンソン病での日常生活動作および上下肢の自発的運動の改善効果もあった。
・脳性小児麻痺の子どもや術後の整形外科患者での改善効果も示されていた。
元
Action Observation of Motor Skills Followed by Immediate Sleep Enhances the Motor Rehabilitation of Older Adults With Stroke.
2017 6月 イスラエル
・両グループともに上肢機能が改善したが
・睡眠をとらせたグループの上肢機能スコアは明らかにすぐれていた。

眠っている間にリハビリがすすむオフライン運動学習とは
元
Dyad Training Protocol on Learning of Bimanual Cup Stacking in Individuals with Stroke: Effects of Observation Duration.
2015 9月 タイ
・初日の訓練で両グループともカップスタッキング完成時間を短縮できたが、
・実験グループの改善度は明らかに優れていた。
・2日目、実験グループのみが初日のタイムを更新できた。
・反応時間についても同様の傾向が見られた。

元
Does Action Observation Training With Immediate Physical Practice Improve Hemiparetic Upper-Limb Function in Chronic Stroke?
2015 1月 オーストラリア
・両グループ共に上肢運動機能および上肢使用の自己認識度が改善した。
・運動観察グループでの改善度はリラクゼーショングループのそれを大きく上回った。
・被験者は訓練前の運動ビデオを高評価した。
元
Combined action observation and imagery facilitates corticospinal excitability
2014 11月 イギリス
・動作観察とイメージ訓練を組み合わせた状況下で運動誘発電位が最も大きかった。
・この効果は人差し指の筋肉についてのみ現れた。

元
A Mirror Therapy-Based Action Observation Protocol to Improve Motor Learning After Stroke.
2014 11月 オランダ
・動作に要した時間がビデオグループで18.3%、写真グループで9.1%短縮した。
・グループ間での実時間の差は平均0.14秒におよんだ。
元
Action observation therapy in the subacute phase promotes dexterity recovery in right-hemisphere stroke patients.
2014 5月 イタリア
・動作観察療法グループでの明らかな上肢機能改善効果があった。
・そのうち、特に右脳損傷患者(左片麻痺)での改善効果が大きかった。
動作観察療法が右脳損傷患者には効かないかもしれない理由
元動作観察は運動野を活性化し、脳卒中患者のリハビリを促すと言われている。
Lateralization of Motor Cortex Excitability in Stroke Patients during Action Observation: A TMS Study.
2014 5月 イタリア
・左脳損傷患者では、動作観察中の右側運動野の運動誘発電位に筋肉の種類ごとの変化が起きた。
・一方、右脳損傷患者では左側運動野の運動誘発電位に変化は見られなかった。
