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2017年5月25日

寒い日に腕の痙縮を解く方法


Different Effects of Cold Stimulation on Reflex and Non-Reflex Components of Poststroke Spastic Hypertonia.
2017  4月  アメリカ
経験的に 脳卒中のあとの痙縮による筋緊張は寒い日につよまると考えられている。

このあたりを定量的にしらべてみたそうな。


痙縮度は運動速度に応じた抵抗力のおおきさとも考えられるので、
脳卒中で片麻痺の患者13人について、麻痺側の肘をことなる2つの速度(5°/sと100°/s)で機械的に50°開く際に必要なトルクを測定した。



このとき反対側の手の親指の腹に温度刺激装置を着けて、冷刺激0℃ または室温刺激32℃、高温刺激45℃ を与えた。


次のようになった。
・冷刺激のときに必要なトルクがあきらかに大きくなった。

・室温時にくらべて高温刺激のときは必要トルクは6.3%減少し、冷刺激のときは11.0%増加した。

・肘運動速度毎のトルクの差(reflex torque)は3つの各温度で変わらなかった。

寒い日に痙縮がつよまる様子を客観的に確認することができた。この痙性筋緊張はおもに中枢神経にゆらいすると考えられた、


というおはなし。
図:温度刺激と痙縮測定装置

感想:

つまり寒い冬に麻痺側の腕が固まってしまったら、健常な方の手のひらで使い捨てカイロをにぎると腕の緊張が解ける、ってこと。

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