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2017年7月7日

落ちたら死ぬかも アクロバティック・トレーニングとは


Motor Skills Training Enhances α-Amino-3-hydroxy-5-methyl-4-isoxazolepropionic Acid Receptor Subunit mRNA Expression in the Ipsilateral Sensorimotor Cortex and Striatum of Rats Following Intracerebral Hemorrhage.
2017  6月  日本

脳内出血は脳卒中のなかでも死亡や重い障害が残る率がたかい。

この障害から回復させる方法として、失敗したら命にかかわるかもしれない環境で高度なスキルの要求される訓練を行う「アクロバティック・トレーニング」の有効性が動物実験で示されている。

この効果を分子レベルでたしかめてみたそうな。




人為的に脳内出血にしたネズミにアクロバティック・トレーニング(AT)を1日5回x3週間施した。

ATでは、落ちたら死んでしまいかねない足場を複数用意して歩かせた。

ATの有無、脳内出血の有無で4つのグループ分けを行った。

シナプス可塑性に寄与するたんぱく質PSD95に必要なAMPA受容体の遺伝子発現レベルを測定した。


次のことがわかった。
・脳内出血ネズミの前脚の感覚運動機能スコアは、ATありのほうがATなしよりもあきらかにすぐれていた。

・AMPA受容体のmRNAがATグループの同側の感覚運動野で有意に増えていた。

・脳内出血グループではAMPA受容体の4つのサブユニットのうちの2つが 同側の線条体で脳内出血なしグループよりも減少していた。

アクロバティック・トレーニングによる脳内出血からの運動機能の回復は シナプス伝達とその可塑的変化によるものかも、、


というおはなし。
図:アクロバティックトレーニング

感想:

○○ヨットスクールのような ときどき死人がでるほどの特別なリハビリコースをつくったら患者の家族に喜ばれるかな。

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