~ 5000超の記事をシンプルな単語で検索するよ!

2017年11月24日

TIAやTNAのあと遂行機能が低下する


Executive Function Declines in the First 6 Months After a Transient Ischemic Attack or Transient Neurological Attack
2017  11月  オランダ

脳の局所的な虚血による一時的な神経症状を一過性脳虚血発作(TIA)とよび、局所症状を伴わない神経症状(軽いせん妄や失神)で他に原因が見当たらないものを一過性神経発作(TNA)という。

これらの症状は24時間以内に収まることになっているが、認知機能の低下は長く続く という報告がふえてきた。

そこでTIAとTNA患者について急性脳梗塞のサインである拡散強調MRI(DWI)の結果もふくめて認知機能の長期変化をしらべてみたそうな。


45歳以上で平均年齢65のTIAまたはTNAの患者121人について 認知機能検査で6ヶ月間フォローしたところ、


次のことがわかった。
・患者の60%がTIAで、40%がTNAだった。このうち26%にDWIで病変箇所がみつかった。

・6ヶ月間で遂行機能は低下した。いっぽう注意力は向上し

・処理スピードとエピソード記憶力には変化がなかった。

・DWIで病変の見つかった患者の遂行機能はずっと低いままだった。

・TIAとTNAの区別は認知機能の変化と関係しなかった。

TIAやTNA患者はその後6ヶ月間にわたり遂行機能が低下した。DWIで病変の見つかった患者は遂行機能が低いままだった、


というおはなし。
図:TIAとTNAの見分け方

感想:

TNAはじめて聞いたよ。そもそもDWI+だったら脳梗塞じゃあないのかね。

ご意見 ご感想はこちら

名前

メール *

メッセージ *