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2019年3月30日

心房細動で認知症はほんとうか?


Atrial fibrillation increases the risk of dementia among older adults even in the absence of stroke
2019  3月  スウェーデン

認知症の有病率は年齢にしたがって高くなり、85歳では25%におよぶという。

いっぽう心房細動も高齢者におおく80歳以上では10-17%にみられ、脳卒中のリスク要因の1つと考えられている。

これまで心房細動と認知症との関連をしめす報告がいくつかあり、脳卒中をおこさなくても認知症リスクが高まるとする報告もある。

そこで心房細動と認知症との関連について、フォロー期間中の脳卒中の有無 さらに認知症のリスク遺伝子APOEε4の有無も含めてくわしくしらべてみたそうな。



70歳の561人について、
心房細動検査、神経心理検査と遺伝子検査をおこない、
75歳と79歳時点でも脳卒中と認知症の有無をしらべ12年間フォローして関連を解析したところ、



次のことがわかった。

・心房細動があると認知症リスクは2.8倍だった。脳卒中経験のある者やフォロー中に脳卒中になった者を除いてもこの関連は変わらなかった。

・男女別では、この関連は男性でのみ見られリスク4.6倍で、

・とくにAPOEε4遺伝子をもっていない者で顕著(リスク4.2倍)だった。

・認知症にしめる心房細動の人口寄与リスク率は13%と考えられた。
心房細動は脳卒中の有無に関係なく認知症のリスク要因だった。この関連は男性およびAPOEε4遺伝子をもたない者で顕著だった、


というおはなし。
図:心房細動と認知症 脳卒中経験の有無


感想:

かならずしも脳卒中やるとボケに向かうわけじゃぁないんだな。
心房細動だけで認知症になることがあきらかに

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