2019年11月30日

コイル vs. クリップのメタアナリシス


Endovascular coiling versus surgical clipping for aneurysmal subarachnoid hemorrhage- A meta-analysis of randomized controlled trials
2019  10月  中国

くも膜下出血の85%は脳動脈瘤の破裂によるもので、その治療措置としてクリッピングがゴールドスタンダードであったが、かならずしも満足のゆく結果がえられていない。

その代わりにコイリングが行われるようになってきた。クリッピングとコイリングを比較した大規模臨床試験ISAT(2002年)では7年後の自立率はコイルがすぐれていたものの長期の再出血リスクはコイリングが高いという結果だった。

実際のところはどうなのか、これまでの研究をメタアナリシスしてみたそうな。



2018年6月までの関係するランダム化比較試験を厳選してデータを統合 再解析したところ、



次のようになった。

・コイリング1393人、クリッピング1387人を含む5つの研究がみつかった。

・コイリングは1年後、5年後とも死亡を含む回復不良のオッズ比が低かった。

・さらにコイリングは脳梗塞率もあきらかに低かった。

・術後死亡率と再出血率はコイリング クリッピングともに同程度だった。

・しかし1年後に瘤の塞栓率が100%に達しない "technical failure" はコイリングであきらかにおきやすかった。

術後回復度の点でコイリングはクリッピングをしのぎうる選択肢だった。そのテクニックと訓練を洗練させることでさらに改善するだろう、


というおはなし。

図:クリップ対コイル テクニカルフェイルァー


感想:

コイリングははやくにロボットで自動化されるだろうな。

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