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2019年12月31日

回復良好者ほど転倒する証拠


Post-stroke patients with moderate function have the greatest risk of falls- a National Cohort Study
2019  12月  シンガポール

脳卒中患者の14%は最初の1ヶ月間に転倒を経験するという。転倒は怪我の原因のみならず転倒恐怖心から活動を制限することにもなりうる。

これまで転倒の要因となりうる身体機能との関連をしらべた研究には大規模なものがほとんどない。

さいきんのシステマチックレビューでは16件の研究のうち半数は被験者100人未満、1000人以上は2件のみだった。

そこで、脳卒中経験者の身体機能と転倒リスクについて大規模にしらべてみたそうな。





2011-2015の国の外傷登録データベースから脳卒中経験者の転倒事例を抽出し、身体機能をあらわすmRSスコアのわかる者について関連を解析したところ、



次のようになった。

・mRSスコアのわかる平均年齢67、2255人の脳卒中経験者がみつかった。

・このうち2.39%が転倒による外傷を経験していた。

・mRSスコアと転倒リスクはU字型の関係を示した。(下グラフ)

・mRS0にくらべ、mRS2の転倒リスクは3.42倍、mRSが3、4、5ではそれぞれ2.45倍、2.86倍、1.93倍だった。

身体機能と転倒リスクははU字型の関係を示した。mRS2の回復良好者がいちばん危険だった、


というおはなし。

図:mRSスコアと転倒リスク


感想:

回復良好者は調子にのるからだとおもう。彼らが勝手に転んでけがするのはかまわないけど、自動車運転はしないでもらいたい。
6分間で〇〇〇m歩けないと転ぶ

短下肢装具を与えると転倒3倍

脳卒中リハビリは害!? 骨折しやすくなることが判明


メモ:

今日で2019年は終わる。ほとんど理解されないが「ドラえもんレポート」を世にだすことができたのは望外の喜び。

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