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2019年12月10日

ガンマ同調性と脳卒中からの機能回復


Cortical gamma-synchrony measured with magnetoencephalography is a marker of clinical status and predicts clinical outcome in stroke survivors
2019  11月  イタリア

脳卒中経験者の長期的な回復可能性を知る方法が求められている。梗塞の位置や体積はかならずしも予後を反映していない。

さいきんでは皮質の同調性やネットワーク結合性が機能回復のマーカーになりうると期待されている。

皮質のガンマ(>30ヘルツ)同調性はその1つで、情報処理機能の鍵になる特性とされ統合失調症や脳卒中 てんかん患者でこれが障害されることがわかっている。

さらにガンマ同調性は興奮性のグルタミン酸ニューロンと抑制性のGABAニューロンとのバランスおよび パルブアルブミンニューロンの神経可塑性調節能も反映すると考えられている。

そこで脳卒中患者のリハビリテーション前後の回復過程でのガンマ同調性をMEG(脳磁図)をつかってくわしくしらべてみたそうな。





発症1ヶ月以内の脳卒中経験者11人について集中的リハビリテーションを施した。

入退院時の回復度をバーセルインデックスとFIMで計測した。
同様に皮質のガンマ同調性は両耳に40ヘルツの振幅変調音を聴かせたときのエントレインメント反応をMEGで計測して求めた。



次のようになった。

・健常者で観測されたガンマ同調性の右脳優位とその分布は脳卒中患者では低下または消失していた。

・ガンマ同調性と入退院時のBIおよびFIMスコアは非常に高い関連をしめした。

・ガンマ同調性と梗塞体積との関連はなかった。
脳卒中患者への音響刺激にたいするガンマ同調性を測定することができた。ガンマ同調性は患者のリハビリテーション前後の機能回復度と強く関連していた、



というおはなし。

図:脳皮質のガンマ同調性



感想:

ちょうどいま頭のなかガンマビリビリ状態なのでメモ。
Gamma frequency-range abnormalities to auditory stimulation in schizophrenia.

22q11.2 Deletion Syndrome Is Associated With Impaired Auditory Steady-State Gamma Response

Synaptic mechanisms of synchronized gamma oscillations in inhibitory interneuron networks

Steady State Responses: Electrophysiological Assessment of Sensory Function in Schizophrenia

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