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2020年2月24日

幹細胞治療を思いとどまらせることはできるのか?


Are patient educational resources effective at deterring stroke survivors from considering experimental stem cell treatments? A randomized controlled trial
2020  2月  ニュージーランド

障害を抱えた脳卒中経験者は世界全体で3300万人いる。これら障害にたいして幹細胞治療が期待されてはいるが、大規模なランダム化比較試験はいまだほとんどおこなわれておらずリスクとベネフィットを適切に評価することができない状況にある。

しかしアジア、ロシア、南アメリカの個人クリニックでは幹細胞治療が野放しな状況にあり、それらの治療で脳や脊髄に腫瘍ができたとする報告もあがっている。

このような実験的幹細胞治療をうけている患者の実数はあきらかではないが、脳卒中経験者の25%が前向きに検討していることを示す調査結果がある。

そこで、脳卒中の幹細胞治療のリスクを啓発する冊子やビデオによって患者の姿勢に変化を生じさせうるものか、ためしてみたそうな。




脳卒中経験者112人について、

幹細胞治療のリスクを解説する 1)冊子、2)ビデオ、3)待機リストコントロール

の3グループにわけて、教育的介入の前、直後、3ヶ月後の幹細胞治療への姿勢を確認したところ、


次のようになった。

・介入直後には幹細胞治療にポジティブな姿勢があきらかに低下したものの、

・30日後にはいずれの介入手段でももとのレベルにもどっていた。

医療者は脳卒中患者の入院中に幹細胞治療のリスクについてよく話し合っておく必要がありそうだ、


というおはなし。

図:幹細胞治療に前向きな姿勢



感想:

大学病院ですら怖くてできないようなことも なぜか個人クリニックならOK!↓。

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慢性期脳卒中の幹細胞治療 メタアナリシス

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