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2020年3月11日

麻痺しなかった手への影響はずっと続くのか


Chronic Stroke Survivors Experience Continued Impairment of Dexterity but not Strength in the Nonparetic Upper Limb
2020  2月  アメリカ

脳卒中患者のおよそ3分の2は上肢とくに手の機能に障害を負うという。

さらに麻痺のなかった手についても動きのスピードや正確性が低下するという報告が数おおくあがっている。

しかしこれら非麻痺手がもともと利き手であったか否かや、手の巧緻性と筋力を分けてしらべたものはほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。




発症から7年前後で重度の上肢麻痺のある脳卒中患者のうち、

非麻痺手が元利き手(DH)の20人と、

非麻痺手が元利き手ではなかった(NH)20人

について非麻痺手の機能を標準値と比較したところ、



次のようになった。
・DHとNHいずれのグループも、非麻痺手の巧緻性があきらかな低下をしめした。

・利き手の変更をしないですんだDHグループであっても、非麻痺手の動作は遅く Jebsen Taylor Hand Function Test や Box and Blocks Test の成績は標準値よりも低かった。

・NHグループはおおむね標準値に近かったが、Box and Blocks Test だけは成績が低かった。

・対照的に、握力についてはいずれのグループも非麻痺手に影響はみられなかった。

脳卒中で重度の上肢麻痺の患者の非麻痺手には何年も経ったのちもあきらかな障害が見られた。その影響は利き手であるかによらなかった。非麻痺手をこそリハビリするべきかも、、


というおはなし。

図:非麻痺手の運動機能成績


感想:

勉強できる子とできない子を一緒にすると、できない子に合わせようとする現象と同じじゃないのかな。

麻痺のない手の機能障害と脳半球

麻痺のちいさいほうの上肢のスキル習得能力は

麻痺がおよんでいないはずの手の機能と左右脳との関係

麻痺してない上肢はほんとうに麻痺していないのか?

損傷脳半球と同側の感覚障害について

麻痺していない手の機能も低下するものなのか

たとえば左手が麻痺した場合、右手は健常だと言えるのかい?

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