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2020年3月20日

慢性期での触覚訓練の効果


Sensory retraining improves light touch threshold of the paretic hand in chronic stroke survivors- a single-subject A-B design
2020  3月  イラン

触覚(light touch)の障害は脳卒中経験者の32-89%にみられるという。

触覚の再訓練による触覚しきい値や上肢運動機能の改善についての研究はほとんどないのでくわしくしらべてみたそうな。




5人の慢性期脳卒中で感覚障害のある患者について、

通常のリハビリを受けた場合(フェイズA)と、

触覚訓練を追加した場合(フェイズB)とで

触覚しきい値(Semmes-Weinstein Monofilaments)、手の巧緻性(Box-Block Test)、上肢運動機能(Fugl-Meyer Assessment)
を3日ごとに測定した。

触覚訓練は、手や前腕、上肢について、触覚接点の移動または固定、素材変化、図形や文字を描き認識する訓練を、1セッション30-40分x週5回x6週間おこなった。



次のことがわかった。
・いずれのフェイズでもすべての評価項目でスコア改善傾向にあった。

・ c-statistic(C統計量)によるとフェイズA-Bで触覚にあきらかな差がみられ、

・Mann-Whitney U test(マンホイットニーU検定)も組み合わせると、手の巧緻性と上肢運動機能にも有意な差が確認できた。

脳卒中の慢性期であっても、触覚訓練により手の触覚しきい値や巧緻性、上肢運動機能に改善がみられるのかも、、


というおはなし。

図:触覚訓練の成果



感想:

左側の触覚は最初の数週間は完全な「ゼロ」だったけど、すぐにすこし回復した。以来、ずっと弱いまま ほとんど改善はない。

まったく感じないわけではないので、左側に特別な注意を向ければなんとなくわかる。

Stroke誌:脳梗塞の感覚障害

上肢感覚リハビリの方法と効果予測

感覚障害も比例回復則するの?

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