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2020年3月6日

アチアチひんやり療法の脳活動


Immediate effects of noxious and innocuous thermal stimulation on brain activation in patients with stroke
2020  2月  台湾

温熱刺激(thermal stimulation)はシンプルかつ実用的治療手段として脳卒中リハビリにも用いられている。

痛いくらい(noxious)の温熱刺激が健常者の前運動野に可塑的変化をもたらすという報告がある。

これを脳卒中患者についても確認するべく比較実験をこころみたそうな。




発症から8ヶ月未満の脳卒中患者16人の麻痺した手のひらについて、

*痛いくらいの温熱刺激:46-47℃ 15秒 ⇔ 7-8℃ 30秒 の繰り返しを30分間

*無害な(innocuous)温熱刺激:40-41℃ 15秒 ⇔ 20-21℃ の繰り返しを30分間

の2グループにわけて、この前後で 指をタップしながらのfMRI撮影をおこなった。



次のことがわかった。

・痛いくらいの温熱刺激はコントロールにくらべ両側の運動野や体性感覚野、および損傷脳半球の補足運動野での活動をうながし、

・さらに反対側の脳半球の活動がおおきくなり、機能代償の結果と考えられた。

痛いくらいの温熱刺激は脳卒中患者の神経可塑性をうながすのかも、、


というおはなし。

図:温熱刺激のfMRI観察フロー


感想:

じぶんの麻痺側の手足は、温度の微妙な違いがまったくわからないものの、極端に熱いか冷たい場合にかぎり「痛い」という感覚だけがわかる。

台湾人はこの種テーマが好きみたい。↓
麻痺した腕に焼きを入れたあと急冷する拷問を30分間続けたら脳の働きが改善した

麻痺した脚に焼きを入れたあと急冷する拷問を8週間続けたら脳卒中患者が歩き出した

温度刺激治療で麻痺脚が動いた

キンキンに冷やした腕でリハビリがはかどる

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