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2020年4月23日

COVID-19の重症化 「脳卒中歴あり」のばあい


Cerebrovascular disease is associated with an increased disease severity in patients with Coronavirus Disease 2019 (COVID-19): A pooled analysis of published literature
2020  4月  アメリカ

コロナウイルス感染症(COVID-19)は、高い罹患率と死亡率を特徴とする現在進行中のパンデミックである。

限られた資源の賢明な利用のために、COVID-19感染に関連する重症度と死亡率の臨床的・生物学的予測因子を特定することが急務となっている。

COVID-19の危険因子や治療法に関するデータは乏しく、現在のところ予測のほとんどは重症急性呼吸器症候群(SARS)や中東呼吸器症候群(MERS)の先行経験に基づいている。
SARSやMERS患者における脳卒中の既往は、転帰の悪化や医療資源利用の増加と関連していることが示されている。

そこで、COVID-19患者における脳卒中の既往と転帰との関連を評価するために、メタアナリシスをこころみたそうな。




関係する文献を集めて解析したところ、


次のことがわかった。

・1829人のCOVID-19患者(脳卒中歴49人)を含む、4件の論文がみつかった。

・脳卒中歴があると、人工呼吸器が必要になるなどのCOVID-19重症化のオッズが約2.5倍に増加していた。

・死亡率についても同様の傾向は観察されたが、統計学的に有意な関連は認められなかった。

脳卒中歴があるとCOVID-19の重症化オッズが約2.5倍に増加した、


というおはなし。

図:新型肺炎COVID-19と脳卒中歴


感想:

ドラえもん研究家としては、この程度のウイルスに殺られる気はまったくしない。
新型肺炎COVID-19のおかげで脳卒中患者激減中

新型肺炎COVID-19に脳卒中の薬が使えるかも

追記:

ランセットの最新記事↓
Endothelial cell infection and endotheliitis in COVID-19
全身の血管の内側にCOVID-19のウイルス(SARS-CoV-2)がビッシリなんだって。

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