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2020年4月11日

ニセ脳卒中の頻度と特徴


Stroke-mimics in stroke-units. Evaluation after changes imposed by randomized trials
2020  2月  フランス


脳卒中の血栓溶解治療の適応は4.5時間を超え拡張傾向にあり、機械的血栓除去術の適応時間はもっと長い。そのため治療を検討するべき患者数は増え、画像検査等にようする間接業務も増大している。

そこで、これら治療が必要のない脳卒中類似症状(stroke mimics)の患者をすばやく見分けるべく、その特徴と割合についてくわしくしらべてみたそうな。



2016-2017の急性神経症状を呈する患者736人のCTまたはMRIの記録を解析したところ、


次のことがわかった。

・385 人(52.3%)の患者に急性脳梗塞が確認され、

・93 人(12.6%)には急性虚血を模した別の脳病変が認められ、

・258 人(35.1%)では画像診断は正常であった。

・急性脳卒中は、心房細動、動脈性高血圧、または構音障害や右側運動障害を有する高齢者でより高頻度であった。

・脳卒中類似症状は、血管リスク因子が低い女性患者、低NIHSS、意識レベルの低下や後方循環を示唆する症状の患者と関連していた。

脳卒中の疑いで受診した全患者の 47.7%は急性脳卒中病変を有していなかった。臨床評価データおよび症状は急性脳卒中と脳卒中類似症状で酷似していた。診断のためのあたらしいアルゴリズムが求められている、


というおはなし。

図:脳卒中類似症状の原因


感想:

脳卒中うたがいの患者の半分はニセモノってこと。
頭痛、めまい、二日酔い、低血糖くらいで救急外来にゆくひとはコロナブームのなかでも同じ行動を取るのだろうか?
軽いしびれやめまいがガチ脳梗塞の率 JAMA Neurol.

脳卒中と認めてもらえない女性 JAMA Neurol.

じつは脳卒中でなかった割合 in Japan

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